3. 心アミロイドーシスとはなに?
全身性アミロイドーシスの部分症として心臓にアミロイドが沈着し、心臓の機能が障害された状態を心アミロイドーシスといいます。心筋にアミロイドが沈着すると心筋症や心不全の原因となります。また、心臓の弁の一つである大動脈弁にアミロイドが沈着すると大動脈弁狭窄症という病気を引き起こします。
用語解説
●【大動脈弁狭窄症とは】
全身へ血液を送るポンプとして働く心臓には大きく分けて4つの部屋があり、血液の逆流を防止するために各々の部屋の出口に弁があります。そのなかで左心室と大動脈の間にある弁を「大動脈弁」といいます。動脈硬化、変性、先天性二尖弁などさまざまな原因でこの弁が硬くなって動きが悪くなり、血液の出口が狭くなってしまう病態が「大動脈弁狭窄症」です。